世界線航跡蔵

Mad web programmerのYuguiが技術ネタや日々のあれこれをお送りします。

2006年06月20日

日本Rubyカンファレンス2006 (2) 高橋会長

日本Rubyカンファレンス2006に行ってきました。今回は、ログを「るびま」に提供することになっているのでいろいろややこしかったりするわけですが、当初の予定より遅れ気味の「るびま」編集が、ようやく方向性が見えてきました。だいぶ出遅れましたが、るびまへ提供したものとかぶらなそうな部分を中心に、いくつかレポートを上げたいと思います。

簡単な第一報は書いてありますので参考までに。

前夜祭

6月9日、スタッフおよびスピーカーによる前夜祭が行われた。詳しくは第一報参照

開会

6月10日、いよいよRubyカンファレンス開幕である。

数分遅れで、かずひこさんの司会でカンファレンスが始まった。

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まずは日本Rubyの会高橋征義会長の挨拶。いままでRuby Confには全部参加してきたけれども、Ruby縁の地・日本でこのようなイベントを開催できて非常にうれしいとのこと。

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Rubyの歴史

引き続いて、高橋会長による「Rubyの歴史」。お得意の高橋メソッドにて、Rubyの言語とコミュニティの歴史を振り返った。時折、Internet Archiveから発掘した過去の資料等を見せながらも、軽快に画面を切替えて元祖高橋メソッドのあざやかさを披露した。

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分類

まずは仮説として、Rubyの歴史は5つに分けられるという。

先史時代
記録にない時代。神話と伝承の時代。
古代
ruby実装系公開
中世
日本で普及してくる
近代
世界にはばたく
現代
Rails以降
先史時代

この時代のことははっきりとはわからない。偶に記録が発掘されて、断片的に知られている。

  • Ruby誕生。1993-02-24。

まつもとさんによれば、言語という目に見えない存在ゆえ"ruby"という名前の命名を持って誕生日としているのだという。"ruby"という名前は石塚さんとのIRCのやりとりの中で、まつもとさんが構想中だった新言語の名前として石塚さんの提案を採用したものだという([ruby-dev:5173])。当初はコードネームCoralというのも案にあった。

Pearlの次だからRubyだというのは後付けで考えたと、まつもとさんがどこかでインタビューに答えていたはずだが、[ruby-dev:5173]によれば、石塚さんはこの時点で既に"Perl"、宝石ということに言及している。

当初は小文字の"ruby"であったが、後にPerlと並べた時の釣合から、"Ruby"と改称したそうだ。現在の公式FAQの項目によれば、言語名が"Ruby", 処理系のコマンド名が"ruby"ということになっている。

古代

1995-12-21、ニュースグループfj.sourcesにruby 0.95がpostされた。このころのログは現在はgoogle groupsで閲覧できる。

そして、メーリングリスト"ruby-list"が創設される。最初の一通目は大庭さんによるテストに失敗するという報告。二通目はそのpatch。バグレポートとpatchばかり流れる。結局、この2日間で3つのバージョンがリリースされた。

  • 1996-12-25、ruby 1.0がリリースされた。
  • 1997-07-18 高木浩光さんの提案により、ruby-listから処理系開発関係の話題を分離してruby-devが創設される。
  • 1997-09-22 「Perlに代わる次世代のスクリプティング言語」としてInternet Watchに載る
  • 1998-05-15 RAAが設立される。当初は「紅玉適用事例貯蔵庫」という名前で、現在のようにシステム化されておらず手動で管理されていた。

私はこの頃、Ruby 1.4に触れた。残念ながらどこで知ったのか覚えていない。

中世

今、大型書店に行けばこのときに発行された大量の256倍本を見ることができる。なつかしや。

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近代

Rubyが世界的な言語となった。象徴的できごととしては、2002-02-16、ruby-talkの流量がruby-listを超えた。ruby-talkは1998年に設立され、当初は細々と英語で情報をやりとりしていた。この現象のきっかけとしては、2002年、Pragmatic Bookshelfから"Programing Ruby"が出たことも大きいと考えられる。

若干前後するものの、2001-10-12には初のRuby Confである、Ruby Conference 2001が開催された。日本での同様のRubyオンリーイベントを見てみると、1999年に日本UNIXユーザー会によるRuby Workshopがある。これは参加者100名程度であった。

現代

Ruby on Railsが起爆剤となって、人々が大量にRubyに流入してきた。

  • プログラミングが初めての人、スクリプティング言語が初めての人もRubyを触り始めた。
  • Rubyがビジネスになり始めた。

こうして、RubyはEarly AdaptorからEarly Majorityへとchasmを越えた。

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