償い

追いつめられた人に残された、僅かな逃げ道を否定するようにもとれることを言ってしまったとき、それをどうやって償ったらよいだろう。

せめて、そういう風には解釈しないでくれていることを願うけれど、もしそう解釈してしまったなら、私はどうしたらよいだろう。

そうやって、少しずつ苦しみを逃がしていくことがどんなに大切か、私は知っていたんだに。

「我らに罪を犯すものを我ら赦すごとく、我らの罪をも赦し給え」と祈ることは大切だ。しかし、それを口にするのみで何か形にしようと努めないならば、その祈りは虚しい。

「主よ、我が罪に立ち向かう力を与え給え」。私は私の罪の前に無力かも知れないけれど、それでも何か私にできることを探し続けようと思う。